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MARCH(マーチ)生が大手企業に就職する方法 – 勝ち組の特徴
今回は、我が母校のMARCHに関する第二弾の記事を書きたいと思う。
ご存知の通り、MARCHは三流大学が故に、就職活動・転職活動において決して有利な状態ではない。
むしろ、受ける企業によっては不利な状況にもなり得る。
しかし、大手企業や有名な企業に就職している勝ち組MARCH生は確実にいる。
そこで今回は、
- どうすればMARCH生でも大手企業にいけるのか
- MARCH生が学歴の差を埋める方法
について紹介したいと思う。
まずは「MARCH」が三流の肩書きであることを認識せよ
就職・転職活動において、MARCH生がまずやるべきことは「自分たちの肩書きが三流であること」を認識することだ。
「MARCH生のスペックが三流だ」と言っているわけではない。
あくまで大手企業への就職を目指す前提で書くが、それらの企業からすれば、MARCHは下から数えたほうが早いくらいの武器にならない肩書きということだ。
東大、京大、一橋、早慶などの学生がメインボリュームとなっており、MARCH生はおまけ程度なのだ。
こういった現実をまずは受け入れよう。
現実を受け入れないと、対策をしようにもできないからだ。
ちなみに「MARCH生のスペックが三流だ」と言っているわけではないというのは、MARCH生でも大手企業に行けるスペックがある場合もあるということ。
そういった勝ち組のMARCH生は、かなり初期の段階で「MARCHという肩書きは不利になる」ということをちゃんと認識しているのだ。
MARCH生が現実的に入れる大企業とは
では、先ほどから大企業と言っているが、現実的に無理な企業はあるのかについて書いていきたい。
結論から言うと、どうしても入れない企業は存在する。
つまり、学歴フィルターによってESで確実に落とされる企業は存在してしまう。
これはもうどうしようもない。
ただ転職の場合は、同業界からの転職であれば挑戦が可能だ。
2chなどで公開されている『就職偏差値ランキング』をもとに、MARCH生が行ける大企業を見ていこう。
就職偏差値ランキングは公的なデータではないが、就活生などが作り上げたある種客観的な部分もあるデータなので参考にさせてもらう。
【絶対に無理な企業群】
※[]内は就職偏差値
[74] マッキンゼーアンドカンパニー、ゴールドマンサックス
[73] ボストンコンサルティング、モルガンスタンレー
[72] ペインアンドカンパニー、ドイツ銀行
[71] ブーズ・アンド・カンパニー、A.T.カーニー、UBS、メリルリンチ
[70] 日本銀行、バークレイズ、BNPパリバ、クレディ・スイス、RBS、ローランド・ベルガー、アーサー・D・リトル
採用枠が少ない上に、応募学生は東大・京大が中心となっているため、採用を効率化するためにMARCH生はESで落とされてしまう。
転職でも未経験の場合は、エージェントから「絶対に無理なのでESは出さないでください」と言われる始末。
ライバルとなる東大生や京大生は、受験勉強でそれなりに努力してきており、就職活動になった途端にそれがいきなりリセットされることはさすがにあり得ないのだ。
万が一、これらの企業にMARCH生が入れれば、有無を言わせずに勝ち組だ。
とことん勝ち組だ。
でも、それはあり得ないので安心してほしい。
【絶対ではないけど、かなり無理な企業群】
[69] 国際協力銀行 東京海上日動(SPEC) 三菱総研 アクセンチュア(戦略)
[68] 日本政策投資銀行 フジテレビ 三井不動産 三菱地所 LVMH ドリームインキュベータ
[67] 三菱商事 日テレ 三大出版 日本取引所 HSBC みずほ(GCF) 野村証券(コース別)
[66] 三井物産 日本郵船 NHK TBS テレ朝 電通 三菱東京UFJ銀行(戦財) 日本財団 JICA
[65] 伊藤忠商事 住友商事 JR東海 博報堂 トヨタ 商船三井 テレ東 野村総研(コンサル) デロイトトーマツコンサルティング
ESで落とされたり、落とされなかったりする場合がある。
三菱地所などのデベロッパー、三菱商事・三井物産などのトップ商社、コンサルはESで落とされる傾向が強い。
これらの企業はESの段階で学歴フィルターが適用されているため、落とされてしまう。
一方、テレビ局、電通や博報堂など広告会社、伊藤忠などややランク下の商社についてはESは通過することがある。
おそらく、この段階ではSPIなどWEBテストの点数でフィルターをかけているため、通過していると考えられる。
これらの企業は、面接をするうえで学歴フィルターが適用されているため、1次面接で落ちる傾向がある。
この企業群に入社できるMARCH生は、間違いなく勝ち組になる。
【頑張れば行ける大企業】
[64] 丸紅 国際石油帝石 共同通信 日経 読売 朝日 準キー JXエネ 任天堂 新日鐵住金 農林中金 コーポレイトディレクション 日本経営システム 日本証券金融 三菱UFJリサーチ&コンサルティング PwC IBM(コンサル)
[63] JR東 小田急 京王 阪急 東急 東ガス 中電 出光シェル ドコモ 東急不動産 ホンダ サントリー 三菱重工 味の素 旭硝子 JFE 信越化学 NTTデータ経営研究所 EYアドバイザリー
[62] 東京海上 東電 JRA 住友不動産 東京建物 日産 キリン 三菱化学 日本総研(コンサル) みずほ総研(コンサル)
[61] JR西 大ガス 関電 中日 毎日 時事 東燃 資生堂 花王 日清製粉 アサヒ 三菱UFJ信託 川崎汽船 富士フィルム 住友化学 大和総研(リサーチ) みずほ情報総研(リサーチ) IBM(IT)
[60] 日本郵便 首都高速 KDDI JT 豊田通商 双日 住友電工 デンソー 日揮 日立 三菱電機
MARCH生がちゃんと頑張れば行ける企業群だ。
ESをしっかり書けば、最初から落とされることは少ない企業だ。
もちろん、人気企業な上に応募学生は早慶などのトップ私立がボリュームゾーンとなるため厳しい戦いであることは間違いない。
その中で入社できたMARCH生は一定の勝ち組と定義しても良いだろう。
【現実的に頑張れそうな大企業】
[59] 三菱東京UFJ銀行(OP) 日本生命 産経 地電 電源開発 NEXCO中 NTTデータ 東レ 富士ゼロ 川崎重工 コマツ 森トラスト キーエンス キヤノン ANA 三井住友信託 武田薬品 三菱マテリアル アクセンチュア(非戦略)
[58] SMBC JFC MS海上 NKSJ 第一生命 3Mジャパン 日東電工 森ビル シグマクシス NEXCO東西 三菱倉庫 メタルワン 神戸製鋼 伊藤忠丸紅鉄鋼 旭化成 三井化学 IHI 村田製作所 ADK ソニー 野村総研(IT) ブリヂストン
[57] みずほ銀行(OP) あいおいニッセイ同和 明治安田生命 住友生命 商工中金 郵貯銀行 NTT東西 野村不動産 私鉄下位 阪神高速 JX金属 JSR 豊田織機 リコー NTTコム 富士通(SE除く) クラレ 帝人 富士通総研 日本能率協会コンサル
[56] JR九州 昭和電工 古河電工 島津製作 ニコン サッポロ 鹿島 住友金属鉱山 宇部興産 住友倉庫 ソフトバンク かんぽ生命 日本総研(IT) アビームコンサルティング
[55] りそな銀行 日立化成 日本製紙 日本板硝子 大陽日酸 積水化学 バンダイ 三菱ガス化学 YKK オムロン アドバンテスト コニカミノルタ 明治製菓 大林組 清水建設 竹中工務店 日立コンサルティング 三井倉庫 大和総研(IT) みずほ情報総研(IT)
これらは大企業と呼ばれてはいるが、MARCH生でも少し頑張れば行ける企業群である。
そのため、ここに入れたからと言って勝ち組にはならないだろう。
しかし、給料などは安定しており、知名度も一定程度はあるため親御さんを安心させることはできるかもしれない。
MARCH生が大企業に就職するためには(勝ち組の特徴)
先ほど紹介した大企業に就職するために必要なことを書いていきたいと思う。
冒頭でも説明したように、MARCHは肩書き的に不利な状況からスタートする。
だから、ライバルよりも少し多く努力をする必要があるのだ。
その一方で、成功しているMARCH生の思考は極めてシンプルだ。
自分のやるべきことをちゃんと理解して、そこに全力を使える人間こそ大企業への切符をつかんでいる。
幸い、僕の周りには大企業に行っている友人が多く、就職勝ち組の特徴がわかる。
なにより僕自身、転職するときはかなり努力したし、ライバルに勝つ方法を知ることができた。
ちなみに、僕は大企業に入ることが正解など微塵も思っていないが、入りたいのであれば、今から紹介することは絶対にやってほしい。
勝ち組の特徴①:徹底的に面接の情報収集+回答作成をする
正直、これさえやっておけば絶対にライバルに勝てる。
大企業の内定・オファーを勝ち取っている人は、確実にこの作業をしている。
この質問収集+回答作成のポイントは以下だ。
- その企業特有の質問があるかを確認する
- 質問に対する回答に「なぜ?」「どのように」と3回聞かれても答えられるようにする
面接でされる質問は、ほとんどが同じだ。
どの企業でも志望動機や成果を出した経験について聞かれる。
だから、その質問に対してはロジックの破綻がないように掘り下げられても問題ない回答を作ろう。
たまに、その企業特有の質問がされることがある。
その時に「うっ・・」と詰まらないようにしっかりと質問を対策さえしておけばOKだ。
正直、就職や転職活動でやり方を間違えている人がかなり多い。
それは、どうでもいいことに時間を割いているということだ。
WEBテストの勉強、企業研究、OB訪問など。
必要ないとは言わないが、はっきり言ってかなり優先度を下げるべきだ。
なぜなら就職・転職活動は面接が全てだからだ。
「面接のために企業研究をしている」「面接のためにOB訪問で話を聞いている」
果たして本当にそうか?
じゃあ企業研究やOB訪問をすれば、面接を通過できるのか?
答えは「No」だ。
絶対にやるべきことは「面接で聞かれることを徹底的に収集して、対策する」ことだけだ。
どれだけWEBテストの点数が高かろうが、企業のことを知っていようが、面接の受け答えがクソだったら絶対に落ちる。
だから、まずは面接で聞かれる質問を全部集めよう。
そして、その質問に対しての回答をガッチガチに作成しよう。
企業研究や、OB訪問は面接で回答する内容の材料集めとして行うべきだ。
そのためには、まず面接でされる質問を把握しなければならない。
これをやることで、心の安心材料にもなる。
面接前に不安になることが多いと思う。
では、なぜ不安になるのか?
それは「何を聞かれるかわからない、それにうまく返せるかがわからない」から不安になっているのだ。
だったら、最初から何を聞かれるのか分かる状態にしておけばいいじゃないか。
そして何を聞かれても答えられるように回答を作っておけばいいじゃないか。
この「面接の情報収集+対策」という作業が、大企業に行く勝ち組に共通する重要な要素であることを認識してほしい。
では、どこで面接情報を収集すればいいのか?については、下記の記事で詳しく紹介している。
これは転職面接の口コミサイトだが、就職活動でも同じ面接質問がされるなど、傾向をつかむことができるので、おすすめだ。
勝ち組の特徴②:TOEICが800点以上(時間があれば対策しよう)
大企業に行く勝ち組の特徴として、英語力が高い。
広告代理店、通信キャリア、商社、鉄道会社など大企業に行った僕の友人は、基本的にはTOEICが800点以上だ。
なぜTOEICが必要なのかは、当然ではあるが1つの努力証明になるからだ。
学歴と同じで、努力をして成果を出した証明なのだ。
TOEICの点数が低い早慶出身とTOEICが800以上のMARCH生、ESだけを並べてみた時に人事担当者は迷うだろう。
むしろ、現場で面接をする担当者はMARCH生のほうを高く評価する可能性すらある。
つまり、「TOEICは学歴の差を埋めることができるツール」なのだ。
もちろん、会話ができる英語レベルだとかなり大きな武器になるが、そうでなくても問題はない。
なぜならTOEIC800以上を持っている人間は、そのあと勉強すれば話せるようになるくらいの基礎力があるから。
だから、MARCH生はぜひTOEIC力を上げてほしい。
ちなみに就職や転職で有利になるのは「800点以上」と言われている。
時間がない人は、英語の勉強は後回しでもいい。
とりあえずは先ほどの面接対策をやることを優先させてほしい。
尚、私は外資系コンサルファームに入社してから2ヶ月半でTOEIC800点を取った。
めちゃくちゃ辛かったけど、短期間でも成果が出せるので、その方法を知りたい方は以下の記事を参考にしてほしい。
このTOEIC強化は、時間の余裕がある人は絶対に取り組んでほしいことだ。
TOEIC以外の資格についても、持っていて意味なくはないけど、応募企業に入って活かせるような資格じゃない場合はほぼ評価されないのでご注意を。
勝ち組の特徴③:自分に自信を持っている
これはやるべきことや、スペックではない精神論だが、とても大切だ。
今までの人生で大したことをやっていなかったとしても、自信を持つのだ。
根拠の無い自信でもいい。
とにかく「俺はやればできる」「面接の対策だって、がっつりやったし絶対にできる」と自分を信じきる。
なぜなら、企業は頼れそうな人材を好む傾向があるからだ。
そして、高学歴のライバルは意外とこの事実を知らない。
自信のありそうなMARCH生と自信が無さそうな高学歴生。
前者の方が有利なのは間違いないだろう。
正直、自信の裏側にどういう根拠(実績)があるかなんて関係ない。
ぶっちゃけ企業から見て驚くような成果を出した学生なんて一握りなんだから。
目くそ鼻くそですよ。
ちなみに企業というのは、この応募者はどれだけ早く活躍できるか?を見ている。
「どれだけ早く」というのがポイントだ。
だって、時間をかければできるようになるのは当たり前なんだから。
その際に、早く自走できそうな人間=頼れそうな人間=自信を持っている人間
という思考になりがちだ。
だから、自信を持っているやつが大体好かれると考えて良いだろう。
企業によって違うとか言うやつもいるが、そんな企業ほとんどない。
少なくとも、大企業にはそんな企業は無いだろう。
絵に描いたような就活生・転職者が圧倒的に好まれることを覚えておいてほしい。
勝ち組の特徴④:学生時代に頑張ったこと・成果を出した経験の内容をこだわりすぎない
難しい言い方だが、”頑張ったこと”のストーリーでねちねち悩まないということだ。
「自分には大した経験がない」とか「嘘をついて自分を大きく見せよう」とかで思い悩まない。
なぜなら、さっきも言ったけど企業から見れば学生の成功体験なんて大したことない。
「居酒屋で売上〇〇円あげました」
「映画サークルでコンクール受賞しました」
「部活で部長として全国〇〇位になりました」
「イベントサークルで〇〇人動員しました」
うん、どうでもいい。
そもそも居酒屋でこんなに成果出してるやついたら、日本の飲食業界めっちゃ盛り上がってるだろうよ。
企業が本当に聞きたいのは、その成果を出すまでのプロセスで「何を考え、なぜそのような行動をしたのか?」である。
面接では「もう1度やれるとしたら、どこを改善しますか?」とよく質問される。
これは、成功体験でも失敗体験でも、ちゃんと自分がやったことを振り返って、次に似たことがあった際にもっとうまくできるかを聞いているのだ。
人生は失敗の連続だ。
本気で頑張った行動から何かを学べるかどうか?はビジネスパーソンとして重要な基礎的能力なのだ。
MARCH生は、学歴で劣っているが故に、この頑張った経験を作り込もうとしてしまう人が多い。
学歴の差を埋めようとしているのだ。
残念ながら、それでは差は埋まらない。
そこを認識して、違うことに時間を使おう。
まとめ
今回はMARCH生が大企業に行くための方法について紹介した。
僕の恣意的な意見も多分に入っているが、勝ち組MARCH生は紹介したポイントに当てはまっている。
成功しているMARCH生は、思考が極めてシンプルだし、やるべきことがわかっている。
就職や転職で大企業に行きたい場合は、この記事で書いたポイントをぜひ認識しておいてほしい。